ニューイヤー駅伝2006その1

ニューイヤー駅伝2006公式ガイドブック」を買ってきて見ていました。かつて所属していたチームも一応目指していましたから、気になります。
最初に注目したのは選手の出身地です。選手の出身者を見ていると、やはり地方のチームは地元色が強いという傾向がありました。
すごいのは初出場ホシザキ電機。メンバー10名オール島根です。
四国電力はオール四国。モットーは四国出身者でチーム作りをすることだそうです。
中電工もオール中国。中国電力も中国地方出身者が多いです。18名中16名が中国地方出身です。中国出身者でないのは佐藤敦之(福島出身)と新井広憲(兵庫出身)だけです。
三菱重工長崎コマツ電子、西鉄はオール九州です。

次に注目したのは日産自動車のルーキー橘選手です。東北大学工学部出身の異色の選手です。(と公式ガイドブックにも書いてあります。)
大学時代は3年時に29分07秒で走っていますし、早くも自己ベストを更新し、10000m28分台に突入しています。
大学生で29分一桁クラスの選手はたくさんいますが、地方のしかも国立大の選手ということで限られた練習環境で練習をしていた中での記録です。まだまだ伸びる余力がありそうです。
また東北大の工学部であれば、就職には苦労しないはずです。それでも実業団の世界に飛び込むというのは相当な覚悟があるはずです。そういった意味でも伸びる可能性が高いでしょうし、チーム内の選手に刺激になるのではないでしょうか。
気になったのでニューイヤー駅伝出場チームに国公立大の選手がどれくらいいるか、調べてみました。下記の選手がそれに該当します。

  • 日産自動車 橘明徳 5000m14'02"74 10000m 28'52"07 下松高(山口)・東北大
  • 日産自動車 関川佳男 5000m13'57"86 10000m 29'11"5 厚木高(神奈川)・横浜国立大
  • 大塚製薬 片岡祐介 5000m14'12"97 10000m29'24"11 別海高(北海道)・北海道教育大
  • 大塚製薬 末吉 勇 5000m14'18"90 10000m29'30"60 金光学園(岡山)・岡山大
  • NTT西日本 西田 学 5000m14'29"20 10000m30'14"10 西条農(岡山)・岡山大

関川選手はかつてエース区間の2区を走ったこともある選手ですが、最近名前を聞きません。故障したという話も聞いたことがありますが、今はどうなんでしょうか。
日産自動車大塚製薬に2名います。ここら辺は指導者の採用に対する考えが現れているのでしょうか。意外だったのは筑波大・鹿屋体育大出身者がいなかったことです。もしかして見逃したのでしょうか。かつては永田選手(鹿屋体育大出身)が旭化成にいましたが、すでに退社しています。
片岡選手、末吉選手は第80回箱根駅伝(2004)で日本学連選抜のメンバーとして走っています。母校の選手も日本学連選抜での出場を目指していたのですが、残念ながら落選してしまいました。