結果を残せばそれでよいか

「実業団は結果が全て」と言われます。給料をもらって走っているわけですから、結果を求められるのは当然です。
しかし、結果を残せればそれでよいかというとそうではありません。
会社は実業団に広告としての効果だけなく、社員の士気向上、地域貢献といったことも期待しています。
同じ社員が大会で頑張っている姿を見ることで、社員が「自分も仕事で頑張ろう」という気持ちになったり、応援を他の部署の人と一緒に行うことで、社内の連帯感が高まったりします。それらが社員の仕事での頑張りにつながり、業績の向上につながります。これが会社の期待する「社員の士気向上」です。
このような効果を得るには、部員が応援してもらえるような言動をしていく必要があります。それは、応援への感謝の気持ちを示すことであったり、社内外での節度ある行動であったりします。
企業理念の中に「社会貢献・地域貢献」を掲げている企業も多いです。その一貫として陸上部にも小中学生向けの陸上競技教室開催を求められたりします。その際も同様で小中学生に指導する立場としてふさわしい言動を行う必要があります。茶髪・ロン毛・ピアスといった格好であれば、保護者に「そんな人に指導してもらいたくない」と言われてしまうかもしれません。
今の若い選手にはこういったことを理解してもらうのには苦労すると思います。自分も苦労しました。