駅伝出場の判断

よくある話ですが、大会前に故障した選手がいたとします。明らかに大会に出場できないような故障もありますが、出場するかどうか微妙な場合もあります。個人レースなら、とりあえず出場し、駄目なら途中棄権するという手もありますが、駅伝ではそうはいきません。途中棄権した場合、チームが失格となってしまいます。
知人が「こういった場合、出場するかどうかは選手が決めること」と言っていました。いろいろな考えはあるでしょうが、自分は絶対反対です。
無事に走り終われば何も問題はないですが、途中で何かあったら選手に「自分の判断ミスでチームに迷惑をかけた」という後悔が残ります。欠場した場合、「もしかしら大丈夫だったかもしれない」という後悔が残ります。そんな負担を選手にかけるのでしょうか?そういった選手の負担を取り除いてやるのが指導者の役割なのではないでしょうか。そういった際に、最適な判断が下せるような知識と経験と決断力を身につける努力を継続していくのが指導者ではないでしょうか。
こういった選手がかなり不安を持っているから、「出場させるかどうか」という問題になるのだと思います。選手が多少の不安があっても「なんとかなるだろう」と思っていれば、隠し通すなり、「絶対走る」と言い張るなりするでしょう。大丈夫じゃなくてもそうする選手だっているくらいです。