二週間遅れの観戦記

2月3日に行われた名岐駅伝を観戦しました。観戦記を書きたかったのですが、海外出張もあり書くのが遅れてしまいました。

観戦時に注目したのは下記の3点です。
岐阜県勢の戦い(県勢トップとその成績)
・大学勢の戦い(大学勢トップはどこか?)
・優勝争い(トヨタ紡織?スズキ?トヨタ自動車?それともNTN?)
優勝争いが最後ですが、どうしても贔屓のチーム・選手に注目してしまいます。駅伝とはそういうものだと思いますし、だからこそ人気があるのかもしれません。

まずは1区スタートを観戦。何事もなくスタートしていきました。その後観戦ポイントは次の通りでした。
・2区前半(JR西岐阜駅東)
JR大垣駅からJR西岐阜駅へ電車で移動し、JR西岐阜駅から東へ行き2区を観戦しました。ここで1区の結果がある程度わかります。まず優勝候補と思われる先述の4チームが差のない状態で通過していきました。大学勢は中京大、愛工大、名大の順で差がなく通過していきましたが、四日市大は大きく遅れていました。四日市大は2区開始時点でこの位置だと他の大学勢に追い付くのは苦しいと感じました。岐阜県勢トップは恵那体連。2区は5000m14分台の記録を持つ安藤選手ですが、少々苦しそうです。最終成績を見たらやはり順位を落としていました。KYBもすぐ後に通過していきました。恵那体連の1区川瀬選手(5000m14分39秒)が県勢トップで中継したそうですが、不調ながらもそのすぐ後ろの位置で中継した36歳谷口選手もさすがです。
・4区中盤(ダイヤモンドシティ付近)
次にJR西岐阜駅からJR木曽川駅へ移動。駅から西へ移動し、4区の途中を観戦しました。ここでは反対車線から選手の間を右折していた自動車、車道へ出てふらふらしている自転車などヒヤッとするような場面がありました。補助員による安全管理も限界があるのでこればかりはもう観戦者や運転者のマナーを頼るしかないように思います。
レースのほうは相変わらず上位4チームは接戦。大学勢は中京大、愛工大のあと、かなり遅れて名大が来ました。2区でブレーキだったようです。岐阜県勢は恵那体連の後、KYBが通過しました。KYB武藤選手は不調のようでいつも勢いがなかったです。応援に応えて手を上げてくれたのは嬉しかったです。
・ゴール前(中日新聞社本社近く)
JR木曽川駅からJR名古屋駅そして地下鉄桜通線でゴールまで移動。ゴール直前の上り坂で応援しました。上位4チームはここでも大きな差がなかったですが、トヨタ自動車が4位で苦しそうな表情でした。ここで抜かれたのかなと思いましたが、最終成績を見たらやはりその通りでした。
大学勢は中京大、愛工大、名大、四日市大の順でした。
岐阜県勢は残念ながら全チーム繰上げでした。KYB・名和選手が繰り上げ選手の中でダントツで来ました。彼の実力(5000m14分33秒)から当然の結果です。本人は33分を切れなかったことを悔しがっていました。その次は恵那体連・稲垣選手でしたが、繰上げもあり、どちらのチームが成績が上かはこの時点ではわかりませんでした。

今回のレースを観戦して次のように感じました。
岐阜県勢の戦い
KYBが20位で県勢トップでしたが、トップからの差が15分を越えたのでシード権*1は得られませんでした。3枚看板の谷口選手・名和選手・武藤選手(年齢順)に続く選手の成長が何年間も課題となっていますが、昔は谷口選手のワンマンチームでその後名和選手、武藤選手が育ってきた経緯を考えると次に続く選手が出てくる可能性も十分あります。それができれば15位以内と思いますので、今後に期待したいと思います。恵那体連は安藤選手の復調と準エース区間の4区を走った榎谷選手の成長に期待したいです。
・大学勢の戦い
上位4チームの力は非常に力が接近していると思いました。名大は10000m29分15の記録を持つ中村選手を最終学年ということで外していましたが、中村選手抜きでも戦えることを証明しました。また四日市大学は他の駅伝の結果も見た上で駅伝になると本来の力を発揮できないように感じました。
ちなみに中村選手は実業団へは行かないそうですが、そのことを聞いてある実業団の監督は残念がっていました。きっと実業団でも戦える選手だと思っていたのでしょう。
・優勝争い
トヨタ紡織の安定した強さ、2位のNTNの健闘が光ったように思います。スズキは中川拓郎選手を欠いたのが痛かったように思います。トヨタ自動車は中部実業団駅伝、全日本実業団駅伝の不調から脱し、次のステップに進んでいけるのではないかと思います。
NTNのメンバーを見て感じたのは選手の多くが越井監督に変わってから採用した選手になったことです。監督が変わってから徐々にチームが強くなってきていますし、若い選手が多いので今後さらなる飛躍が期待できるチームだと思います。
ところでNTNの結果を見て選手の構成の変化が気になったので、上位4チームの中で4年前も名岐駅伝を走った選手を調べてみました。

社名 人数 選手
トヨタ紡織 2名 前田、山本
NTN 2名 小林、ムワンギ
スズキ 1名 マサシ
トヨタ自動車 3名 尾田、菅谷、高橋

どこのチームでも選手が入れ替わっていますね。この人数を多いと感じるか、少ないと感じるかはそれぞれでしょう。私は少ないと感じ、実業団の競争の激しさを感じました。

2008年名岐駅伝の結果中日新聞社
2004年名岐駅伝の結果名古屋大学陸上競技部

*1:先頭から15分以内のチームは来年の出場権が得られる。中位以降のチームはシード権獲得が一つの目標となる