選ぶのは難しい

いつも思うのですが、選ぶのって難しい。
選択肢があればあるほど。

選手時代は駅伝で候補区間に不満があり、監督に再選考を直訴したこともありましたし、コーチ時代は駅伝の選手選考で多くの選手から不平・不満、区間配置や選考方法に対する意見を多く言われました。
不平・不満とか、選考方法をこうしたら、この区間を走りたいといった意見はどれも妥当なもので、言い掛かりに近いようなものはほとんどなかったです。しかし、それは個人の意見で他の選手が納得するかもわからない。考え方として非常に良いけれど、今の状況でそれを実施してもうまくいかないだろうと思うものもありました。逆にそれはやってみたいけど、上の許可が下りないだろうな...とか。

なぜこんなことを思い出したかと言うと、来年はオリンピックですが、今回も女子マラソンの選手選考が難しくなりそうだと思ったからです。
今まで何度も難しい選考になりながら、選考方法は見直されていません。弱小チームの駅伝選手選考とオリンピック代表選考を一緒にするのも失礼ですが、自分の経験から考えると相当難しいのだと思います。
一発勝負ならすんなり決まると思いますが、同じ気候・同じレース展開で選ばれた3人だとどうしても同じ特徴を持つ選手が選ばれやすいから、3人総崩れ、っていう心配があります。だから私も駅伝の選手選考を一発勝負にしたくなかった。
選考基準を明確するなら、まず選考基準作りが難しそう。選考基準が作成された時点で多くの突込みが入りそう。いろいろなケースを考えて柔軟な選考条件にすると選考にときに突込みが....でもこの方法ならどんなケースにも対応できるから、選ぶ側にとっては一番ありがたい。でも選ばれる側にとってはどうやったら選んでもらえるのかわからない。
やっぱり選ぶのって難しいことだと思います。