微妙なもの

都道府県駅伝の季節がやってきました。
いつも微妙だなと思うものが県代表チームの補欠です。選ばれて嬉しいのか、嬉しくないのかよくわからない。男子なら広島、女子なら京都まで行って出番なしです。オリンピックのリレー代表で出番なしというのに似てますね。その悔しさが原動力になったというのは100m日本記録保持者の伊東浩司選手ですね。
サッカーや野球のような途中交替がある種目であれば、途中交替があるかもしれないということで準備をしたりもするでしょう。代表チームの試合が何試合かあり、一度くらいは出場機会があるといったこともあるでしょう(もちろんない場合もあるでしょうが)。しかし、駅伝の場合、最初から補欠が決まっていて、トラブルがなければ出場機会がないという場合が多いでしょう。いわゆる「競技特性」というわけで仕方がないことです。

選手も微妙なら、監督も微妙な気持ちでしょう。走りもしないのに連れて行くのは申し訳ない。しかし連れて行かないわけにはいかない。しかも他チームの選手ですから、所属チームの監督にも申し訳ない。あからさまに「走らせもしないのに何日もうちの選手を拘束して迷惑」なんていう人はいないでしょうが、そんなことを思いたくなる監督もいると思います。中学生、高校生なら経験とか、他選手との交流といったメリットもあるでしょうが、実業団になると、それも今更という感じがします。
そういった意味で都道府県駅伝の監督というのは大変だと思います。いろいろな人に気を遣いながら選手の選抜、起用を行う。選手と利害関係が少なそうな人が選ばれるといった例もあるようです。